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認知症高齢者の終末期医療

入院中の母は私と誕生日が同じで、もうすぐ92歳になる。

指一本も自力で動かせない。
人間、ここまで動けなくなるとは、母がこうなるまで私は想像もしなかった。

5月頃まではそれでも、ムースのような高カロリー食をスプーンにのせ口元へ持って行けば、口を開いてひとくちふたくちは飲み込むことができたのである。

6月になり、口を開かなくなり、施設での対応ができなくなって病院へ移された。

そして、点滴の期間を経て、ついに医者から胃瘻の設置を提案されるに至った。

この時点で私は点滴、胃瘻といった生命維持装置はやめて、自然死をとる道を望んだ。
母もそれを望んでいたと思いたい。

しかし、今の医療はそれを許さない。

何もしないなら家に引き取るしかない。
すなわち家で看取る決意がいる。

遠方に住む私にはそれを口にする資格はない。

7月1日胃瘻設置
2週間たった今、母の反応はなし。
連休明けから胃瘻による栄養剤注入が始まる予定。


どんよりした梅雨空。
母のこと。
虚しさのみ。

気分は塞ぐけれど仕方がない。

庭ではバラの2番花が可憐に咲く
ノワゼットのヴォウマルキュース
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今のバラの花は虫がたかって無残なのだけれど、いっときの華やぎは感じさせてくれる。
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